衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第13巻より
2020年(令和2年)9月27日 ベストグループ関東一日研修 ①
皆様、おはようございます。皆さんの質問用紙を拝見しますと、「現状をもっと良くしたい」とか「自分の優れない性質を良くして、もっと素晴らしい人間になりたい」とか「もっと素晴らしい人生を歩みたい」とか大なり小なり、皆真剣に考えておられます。たくさんの質問用紙がありましたが、その人にとっては大切な質問ですから、全部読ませていただきました。
人生は一度きりです。ですから、誰でも「もっと素晴らしい人生を歩みたい」とか「幸せになるにはどうしたら良いのだろうか」と考えるものです。「物質を手に入れれば幸せ」と思う方もいますが、欲しい物を手に入れても手に入れても、心は満足しないのです。
むしろ、お金がたくさん手に入るとさらに欲が出てきて、「もっとお金を手に入れれば、もっと幸せになるのではないか」と思うのです。しかし、どれだけお金を得ても心が満足しないから、さらに欲が増えていくのです。
さらに人間は、見えるものに焦点を絞ると、どうしても心が揺れるのです。たとえば、お金に焦点を絞ると、お金を得たら喜び、失ったら腹を立てたり、悲しんだり落ち込んだりするでしょう。
つまり、心は常に変わっていきますので、心を追求する方は永遠に満足しないのです。世界では物質的に成功者と言われ、財団法人を作られて人類のためにお金を寄付される方も、中にはおられます。
私は、お金が多過ぎるのも少な過ぎるのも良くないと思います。生活ができて、少し余裕があれば良いと思っています。私は二十七歳から会社を経営させていただき、たくさんの方を見てきましたが、皆、それぞれ捉え方や考え方が違うのです。
ネガティブ、否定的な人は、物事を悪いほうにしか考えないのです。ですから、ネガティブ、否定的な人、損得の強い人と付き合うと、とても疲れるのです。
たとえば「お金が一番」という人は損得が強いので、性格が荒い方が多いのです。さっきまでニコニコしていたのに、自分の気に食わないことがあると、パッと言葉や顔が変わってしまうのです。そういう人に、人は近づかないのです。
見えるもの(物質)を追求する方は性格が激しくなるので、人が避けていくのです。だから私は、「お金が一番」という方とお付き合いをしないのです。あなた方も、そういう方と付き合うと疲れるでしょう。
しかし、ポジティブ、肯定的な方と付き合うと、あまり疲れないのです。私はどちらかと言うと、良いほうに物事を考えるのです。どんなに失敗をしても、大変な経験をしても、私は物事を良いほうにしか考えないのです。
そうすると、物の考え方が楽なのです。だから私の場合、少々間違っていたとしても「どんまい、どんまい。人間は間違うこともあるさ」と言って、終わるのです。
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